光の教会
毎日厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
初めてのブログ投稿になりますが、どうか、何卒よろしくお願いします。
今回は、読書感想をまじえた書籍紹介をさせて下さい。
「光の教会 安藤忠雄の現場」
私がこの書籍を手にしたのは、建築家のビッグネームとは関係なく、文字のフォント、表紙のイラストが何ともかわいくて、内容も
そんなに難しくなさそうで、スラスラ読み進めていけそうな気がしたからです。実際、読みやすくて、建築の専門用語が出てきても
わかりやすく解説してくれていましたので、建築の知識がないかたにもオススメだと思います。
変わって、内容はハラハラドキドキ、世界の安藤忠雄先生の代表作、「光の教会」の建築プロセス
、計画から完成、完成したあとのことが詳細に描かれていて、「どうなる?どうなる?」といった
感じで進んでいくココロが熱くなる、読みごたえのあるものでした。
なぜ、こんなに読みごたえがあるのか?
私は、以下の3点だと考えます。
①主役が建築家以外の人達
建築主(牧師さん、教会の人たち)、設計担当者、工務店社長、現場監督、構造担当者、いろんな人にスポットがあたっているため
に建築全体のプロセスがよくわかる。
②コンクリート打ち放し
教会がコンクリート打ち放しであること。すなわち、季節や天候、現場の管理方法などなどで影響を受ける扱いの難しいコンクリー
トが、現場や本の内容に緊張感をもたらし、現場の大変さや苦労が、ひしひしと伝わってくる。
③超厳しい建築条件
少々どころではない大きく差のある予算、バブル期・建設需要マックスのために職人さんが現場に来てくれない、などなどの厳しい
条件をいかにクリアしていくか、ということに感情移入して入りこんでしまう。
プラス、安藤忠雄先生のユーモアと執念が描かれていて、笑いあり、涙あり、手に汗握る感動のノンフィクションとなっています。
改めて建築の魅力に触れることができ、明日からの活力になりそうです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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