高窓を使った自然通風計画
いつもお世話になっております。梅雨があけて、厳しい暑さが続いておりますが、くれぐれも体調を崩さないよう
に、水分補給・充分な休息と睡眠をとって乗り切ってまいりましょう。
さて、酷暑に関連して、暑さをしのぐ工夫を考えてまいりましょう。よろしくお願いします。
住宅の気密性や断熱性が高まった近年ではエアコンや全館空調などのシステムを利用して、温度や湿度を管理する
ようになってきました。
かくいう私も空調なしでは生きていけないほど、エアコンに依存した生活を送っています。
しかし、エアコンによって体調を崩したり、電気代が負担になったり、大きな視点でみると、地球温暖化にも影響
していて、必ずしも良い面ばかりではなさそうです。
もともと、日本の住宅は、室内環境を整えるため、伝統的に自然通風を取り入れてきた。温度などが常に一定で、
ゆらぎのない状態は必ずしも快適ではなく、エアコンはなるべく使わずに快適な温熱環境のなかで暮らしたい、と
おっしゃるかたもたくさんみえることも事実であります。
かくいう私も、そんな暮らしにあこがれています。
恒温動物である人は、体内で生産された熱をほどよく体外に放熱することで体の体温を一定に保っているそうで
す。この放熱に影響を与える要素として、
・空気温度
・放射温度
・気流
・湿度
4つの環境要素と、
・着衣量
・代謝量
2つの人体測の要素があって、
温熱環境の6要素といわれています。
この要素のバランスが取れたときに人は快適と感じるそうです。
今回、この6要素のなかの気流に着目して、室内に快適な風の流れをつくる方法をご紹介させて頂きます。
「高窓/たかまど」
吹き抜け上部や、天井近くに高窓をもうけることで、窓から入った風が煙突効果で高窓から抜けて、室内に風の流
れをつくりだす。これにより室内をまんべんなく回る旋回風・気流が発生し、人の体に自然風を当てて快適性を生
みだす。今日のような35度以上の猛暑日では効果が感じられませんが、春や秋はもちろん、夏も風のみで過ごす
ことが可能になります。
実際、風を感じながら昼寝をしたり、お茶を飲んだり、読書をしますと、何とも気持ちの良いものであります。涼
感や心地よさが得られる高窓を使った通風計画、いかがでしょうか。
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